切れない縁2 青木バージョン
その後***

麻里と美波ちゃんの女子会は、
寿司屋の個室で寿司会席のコースを予約した。

それからの麻里と美波ちゃんは、時々ランチへ出掛けてるようだし、
リフォームした我が家へ美波ちゃんと帰省した健一郎を招待して食事をした。
逆に井上家へ麻里と俺も遊びにお邪魔するようになり、仏壇の隆二に手を合わせる。


青木家の長男の徹平は、俺の母校である地元の高校に合格した。
入学式へは夫婦で参列した。

長女の美咲に彼氏ができたらしいとこっそり麻里が教えてくれた。

そして…
結婚記念日の4/10に定時で帰宅した俺。
「アレ、パパ。今日は早いね〜」と玄関でいつものように出迎えてくれる麻里。

背中に隠していた花束を差し出して
「麻里。結婚20周年今までありがとう!!
ハイ。お花。」
と言って花束を渡す。

「え〜。覚えていてくれたんだぁ…」と泣き出した麻里。

「さぁ、コッチ来て!」とリビングのソファーまで連れて行く。

だいぶ前から話しをしてた両親はニコニコ拍手していた。

「さぁ、ここ座って」「ハイ」
カバンからパンフレットを出して広げた。

「麻里。20年間本当に俺たち家族を支えてくれてありがとう!!
俺ら夫婦の20周年記念でハワイへ行こう!」

「え〜〜!ハワイ? 本当?
え、お義母さん、お義父さん、行って来ても良いでしょうか。」

「ああ、2人で行っておいで」
「そうよ麻里さん。楽しんでいらっしゃいよ」

「ゔ…ゔ… ありがとうございます。伸一さんと行って来ます。ありがとうパパ……ビックリしたし、嬉しくて……」とまた泣き出した。

俺は麻里の頭を撫でながら
「ありがとう麻里。」

これからも頑張って俺は家族の為に働くぞ!!
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