砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
挨拶が終わった私は、案内させた自室に戻った。

ケルト国の案内人が去って、リリナと二人きりになる。

「緊張したー!」

「お嬢様、気を抜きすぎです」

「今はリリナと二人だし。それに自分の部屋位、気を抜かないとやってけないもん」

私はベッドに飛び込んだ。

「え!」

「どうしました?お嬢様」

「このベッドむっちゃふわふわ!」

リリナが私の奔放《ほんぽう》さにため息をついている。




「ふっ」




誰かの笑い声がした。

振り返るとドアの前にアルフリード様が立っている。

「すまない、ノックしたのだが返事がなくて」

いや、そんな問題じゃないー!

気が抜けすぎてるところ見られたんだけど!
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