砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
「サラは僕の顔が気になるの?」

アルフリード様の顔がうかがえない。

でも、気になるものは気になる。




「気になります!」




アルフリード様が立ち上がった。

そして、私に合わせて屈《かが》む。

「はい」

「ご自由にどうぞ」

え!?

いいの!?

私はアルフリード様の前髪にそーっと触れた。

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