砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
「承知しました、お父様」

私がそう言うと、お父様が悲しそうな顔をした。

「すまんな、ケルト国と関係が持てれば治水事業に資金提供してくれると言ってくださったんだ」

「大事な娘にこんな役割を背負わせてすまない」

「お父様・・」

私だって覚悟がなかったわけじゃない。

いつかこんな日が来ることも分かっていた。

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