砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
「でもアルフリードは貴方が来てから、もっと仕事を頑張ってるわ。文句の付けようがないくらい」

「でも実際、貴方の国を良く思わないものも少なくないのも事実」

「だから、私は貴方を嫌っていることにした方が他のものが口を挟まないと思って」

「アルフリードに私が自分の国より小国を嫌ってると思い込ませるの大変だったわ」

皇后様はもう一度ため息をついた。

「私たちのためだったってことですか?」

皇后様の顔が真っ赤になる。

ああ、やっぱりアルフリード様のお母様だ。

ちゃんと優しい人。

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