砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
「この国に生まれて、お父様の娘で嫌だったことはありません」

「ちゃんと役目を果たしてきます」

私がそう言うとお父様は涙ぐんでいた。

「隣国に嫁ぐまで、一ヶ月ある」

「それまでこの国で沢山思い出を作りなさい」

いやお父様、一応隣国です。

たまには帰省だってするつもりです。

でも今生の別れじゃないって分かってるけど、私も寂しいな。

ううん、今からいっぱい隣国で楽しい経験をしよう。

地味男子かかってこい!

どうせなら幸せな結婚生活にするの。

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