砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
「リスト国王女のサラでございます」

「この度は結婚の申し出を受け入れてくださり、誠にありがとうございます」

黒髪の男子の口元が優しく笑った気がした。

目が見えないので表情が分かりにくい。

「ケルト国第一王子のアルフリードです」

「長旅で疲れたでしょう。城でゆっくりと休んでください」

アルフリード王子が私の手を取りエスコートしてくれる。

そして、私の耳元で小さく呟いた。





「これからよろしくね、サラ」





サラ!?






「サラがケルト国に来るのをずっと待っていたよ」






誰よ、地味男子って言ったやつ!

超王子様じゃない!




隣国でのサラの生活はどうなるのでしょう。

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