砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
城の中に入った私はまず、アルフリードの父親、つまりケルト国の国王に挨拶をすることになった。

「貴方がリスト国の王女か」

「サラと申します」

私が形式通りの挨拶を済ますと、国王様はにっこりと笑った。

「アルフリードをよろしくお願いします」

「アルフリードの父親として貴方を待っていたよ」

優しい言葉に私はケルト国に来たことをしみじみと感じた。

「ありがとうございます」

私は深く頭を下げ、心から感謝した。

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