❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「もう、拓真さんったら、過保護ですよ」

「なんとでも言え、俺はかすみが大好きだ」

拓真は大きな声で叫んだ。

「拓真さん、そんな大きな声で叫んだら、迷惑ですよ」

「何言ってる、俺とかすみしかいないんだぞ」

「あ、そうでした、ウフ」

かすみのこの笑顔をずっと、ずっと、見ていたい。

叶わぬ夢でも、なるべく長く、ずっと、一緒に過ごしたいと拓真は思った。

「拓真さん、大丈夫ですか」

キッチンに立って食事の用意をしていると、心配そうにかすみが覗いた。

「だ、大丈夫さ、平気、平気」

拓真はスマホを見ながら格闘していた。

しばらくして、テーブルに並んだ料理はどれも美味しそうだった。

「拓真さん、すごいですね」

「そうだろう、俺だってやれば出来るんだ」

かすみは料理を口に運んだ。

「美味しいです」

「よかった」

でも、かすみは少しずつ食べる量が減っていく。

体重もだいぶ落ちてしまった。

かすみは自分も辛いんだろうが、俺には一生懸命笑顔を見せてくれる。

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