❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
そこに立っていたのは、あの時、夢に出てきたユリエだった。

ユリエ。

「お願い、私は一人じゃこの世に来れない、健斗に頑張ってもらわないとダメなの」

「君はかすみなのか」

「私はユリエ、健斗、かすみが泣いてるよ、それに健斗が自ら命を絶ったら、かすみと会えないよ、早くベッドに戻して、かすみの手紙読んで」

かすみ。

俺はかすみをギュッと抱きしめて、建物に戻ろうと、ユリエの方に視線を移すと、

ユリエはいなかった。

そこに慌てて駆け寄ってきたのはツトムだった。

「組長、これ、かすみさんからの手紙です、もしもの時、組長に渡してと頼まれていました」

俺はかすみと共に、部屋に戻った。

かすみをベッドに寝かせて、手紙の封を開けた。

封筒の中には鍵と一通の手紙が入っていた。

拓真はかすみからの手紙に目を通した。

手紙の内容は信じられない内容だった。




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