❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「かすみさんはそんなことを考えていたんですね、驚きました」
「そんなこと出来るんですね」
二人とも口々に驚きを隠せずにいた。
俺はその時、夢に出てきたユリエと言う女性のことを思い出していた。
「お願い、私は一人じゃこの世に来れない、健斗に頑張ってもらわないとダメなの」
ユリエは俺とかすみの娘なのか。
「おい、娘を向かい入れる、名前はユリエ、かすみそっくりのな」
俺はベッドで眠るように息を引き取ったかすみを抱きしめた。
かすみ、俺はお前の望みを叶える。
俺の残りの人生をかけて、ユリエを育てるよ。
お前そっくりの娘なんて、溺愛しすぎて、大変かもな。
俺に生きる希望を与えてくれてありがとう。
俺は早速、東京へ戻り、かすみの葬儀を取り行う準備に入った。
俺と大館、ツトムはかすみと共にかすみ島を後にした。
滞りなくかすみの葬儀は終了した。
新堂組員、春日部コーポレーション社員、全員がかすみの棺に寄り添い涙してくれた。
それだけ、みんなに愛されるかすみだった。