❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
大館はその男を殴りつけた。

「俺は新堂組若頭、大館だ、二度とお嬢に手を出すんじゃねえ」

男は震え慄いてその場をを逃げ出した。

「お嬢、大丈夫ですか」

「大丈夫、大館、強いね、ありがとう」

「いえ、それほどでもありません」

「大館、ずっとユリエのそばにいて、私を守ってね」

「はい」

ユリエの中は大館でいっぱいになった。

帰りの車の中でユリエは大館に気持ちをぶつけた。

「ねえ、大館、大館は彼女はいないの?」

「そうですね、誰からも相手にしてもらえません」

「嘘、絶対モテるよね」

「そんなことはありませんよ」

「だって、大館は強いし、かっこいいし、私の友達もみんな言ってるよ」

大館は照れた様子の表情を見せた。

「彼女いないなら、ユリエが彼女になってあげる」

「それは光栄です」

ユリエの表情がパッと明るくなった。

「それなら今からユリエは大館の彼女ね」

「まだダメです」

「どうして?」

「お嬢は未成年ですから、今は学業に専念してください」

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