❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「じゃあ、二十歳になったらいい?」

「お嬢、お嬢が二十歳になったら、自分はもう五十です、その頃はお嬢に似合う
堅気の男性が現れますよ」

「大館はいつもそうやって、ユリエを子供扱いして、もう知らない」

ユリエは頬を膨らませて、怒って見せた。

お嬢は益々かすみさんに似てくる。

親子ほど年が離れているのに、俺はお嬢に惹かれる気持ちが止められねえ。

俺を慕ってくれるのはすごく嬉しい。

あれはお嬢が十歳の時だった。

「大館、ユリエを大館のお嫁さんにして」

「お嫁さんですか」

「ダメ?」

「ダメじゃありません」

「じゃあ、約束ね」

そしてお嬢が十五歳を迎えた時も、言われた。

「大館、ユリエ、来年になったら結婚出来るから、結婚して」

「お嬢はまだ未成年ですから、大人になってからじゃないと結婚は出来ません」

俺はその内俺に対する気持ちは消えるだろうと鷹を括っていた。

俺は組長にお嬢の護衛をツトムと代わってもらうように申し出た。

「そうか、ユリエがそんなことを……」

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