❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
はじめての無断外泊に新堂組は大騒ぎになっていた。

「ツトム、何をやっているんだ」

「申し訳ありません」

大館の元にも連絡が入った。

「お嬢が無断外泊？」

大館も心配になり、ユリエを探し回った。

次の日、ユリエはマンションに朝帰りした。

一睡も出来ずに待っていた組長は怒鳴りもせずユリエを抱きしめた。

「ユリエ、心配したんだぞ、でも無事でよかった」

ユリエが無事で帰ったとの連絡を受けた大館はマンションへ向かっていた。

「お嬢が帰ってきたんですって」

「失礼します」

大館はユリエの部屋をノックした。

「はい」

「大館です、失礼します」

大館がユリエの部屋に入ると、いきなり怒鳴りつけた。

「お嬢、どう言うおつもりですか、無断外泊など一番やってはいけないことです、組長がどれほど心配していたかわかりますか」
「嘘つきの大館に言われたくない」
「自分がいつ嘘を言いましたか」
「彼女いないなんて嘘つき」

ユリエは部屋を飛び出した。
大館はすぐに後を追った。

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