❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「お嬢お待ちください」

大館は追いついて、ユリエの腕を掴んだ。

「離して、大館なんて大っ嫌い」

「自分は彼女はいません、俺はお嬢に嘘はついていない」

ユリエは涙を流してぐちゃぐちゃになった顔を大館に向けた。

大館はそんなユリエが愛おしく、抱きしめられずにいられなかった。

ユリエはギュッと大館に抱きしめられて、嬉しいはずなのに正反対の行動を取った。

「離して、大館なんて大っ嫌い」

「お嬢、何度言ったらわかってもらえるんですか」

大館は溢れるユリエへの気持ちを抑えることが出来なかった。

ユリエの唇にキスをした。

大館にキスされてるの?

ユリエは大館に抱きついてキスを受け入れた。

いけないと思いながら大館はブレーキが利かなかった。

ユリエは一生懸命呼吸をしながら答えていた。

でも、恥ずかしい気持ちと怒ってしまった申し訳ない気持ちでその場から消えたかった。

ユリエは大館の身体を押してマンションへ走り出した。

「お嬢」

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