❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
ユリエが出て行った後、インターホンが鳴った。

「ユリエ?」

俺はインターホンに応対した。

「おはようございます」

インターホンの相手は大館だった。

「なんだ、お前か」

「ユリエさんと一緒だったんですか」

「ああ、でも慌てて帰った」

「そうでしたか」

「なんか分かったか」

「はい、ユリエさんを指名していたのは、春日部コーポレーションの部長、
山名と言う男です」

「春日部コーポレーション?」

「はい、組長の表の家業の会社です」

「でも、なんでユリエは指名を受けたんだ、たかが部長クラスの男だろ」
「実は、ユリエさんは春日部コーポレーションの社員なんです」

「なに?」

「ユリエさんは夜の顔で、昼間は春日部コーポレーション社員花園かすみです」

だから、急いで帰ったのか。

「春日部コーポレーションはアルバイトは禁止です、偶々山名は店に来て、
ユリエさんを見つけて、アルバイトのことを黙っていて欲しいなら、相手をしろとでも、
脅されたのでしょう」

あのエロ親父め。

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