❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
これ以上お嬢と一緒にいたら、お嬢のはじめてを奪いそうだ。

俺はお嬢にどうしても叶えてあげられないことがある。

そんなこととは知らず、ユリエは大館のマンションに向かっていた。

「お嬢、やばいっすよ、俺、若頭に殺されます」

「大丈夫、大館が帰ってきて、私がいたらびっくりするよね」

「お嬢、一人で大丈夫ですか」

「オートロックだし、大丈夫よ、もう帰っていいわよ」

「それじゃ、何かあったら必ず連絡してください」

「うん、わかった」

ユリエは大館に合鍵をもらっていた。

そっとドアを開けると、リビングのソファで横になっている大館の姿が飛び込んできた。

嘘、大館は仕事で帰れないって嘘言ったの?

こんなにもお酒飲んで、どうしちゃったんだろう。

ユリエはそっと大館にキスをした。

大館は酔っていたから、夢と現実がごっちゃになり、ユリエを押し倒した。

「お嬢、俺はお嬢に望むものをあげられない、それでも抱いてもいいですか」

大館はユリエにキスをした。

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