❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛

「しかし……」

「後継者なら誰でもいいじゃない、例えばツトムとか、もしいないなら解散すればいいことだよ」

義理と人情の世界で生きてきた大館には思いもよらない考えだった。

「私は大館と一緒に居たいの、大館に私をあげたいの」

「お嬢」

「大館は私が他の男に抱かれても平気なの？」

「そんなことはありません」

「それなら答えは出てるでしょ」

「しかし……」

ユリエはツトムに連絡をした。

「ツトム、今から大館のマンションにきて」

「はい、かしこまりました」

しばらくして、ツトムは大館のマンションに現れた。

「若頭、お疲れ様です、今日はお帰りになれないはずじゃ……」

「ツトム、今から大館の前で私を抱いて」

「えっ、お嬢、何を言っているんですか、そんなこと出来ません」

「だって、大館は私が他の男に抱かれても平気だって言うから、検証するのよ」

大館は黙っていられず、言葉を挟んだ。

「お嬢、そんなことは言ってません」