❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
しかし、ユリエの姿を見つけることは出来なかった。

すぐに大館に連絡をした。

「ツトムです、お嬢が見当たりません」

「どう言うことだ」

「かすみさんの墓参りにお付き合いして、そのあと、役所に用があるからと、

建物に入っていって、それきりです」

「わかった、俺も探してみる」

ユリエ、何があったんだ。

役所ってまさか……

大館は組長の元に向かった。

「組長」

「すまんな、ツトムから聞いた、ユリエはどうしたんだ、何があったんだ」

「かすみさんのお墓参りに出かけたあと、役所に行ったらしいんです、自分が一緒についていけばよかったんですが、もしかして、戸籍謄本を確認したんじゃ……」

「そうか、戸籍謄本にはユリエは養子縁組との記載がある、それでショックを受けたのか」

「多分、そうだと思います、俺、心当たりを探しますので、組長は待機していてください」

そんなに大騒ぎになっているとは知らず、ユリエは途方にくれていた。

ママ、私はパパとママの子供じゃないの?

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