❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
誰の子供なの?

でもこんなにママに似ているのに……

それじゃ、パパが違うの?
大館はかすみの墓に向かった。

きっと、そこにいると感じたのだ。

墓に到着すると、案の定ユリエが墓に向かって話かけていた。

「ママは私が生まれる一年も前に亡くなっているよね、それじゃ、私は誰から生まれてきたの?」

大館はユリエに声をかけた。

「ユリエ」

「大館」

「心配したよ、一人で行動してはダメだよ」

「ねえ、大館は知ってるんでしょ、私が誰の子供か、ねえ、教えて、お願い」

ユリエは大館に詰め寄った。

大館はユリエを抱きしめた。

「ユリエ、ユリエは間違いなく組長とかすみさんの子供だよ」

「それじゃあ、どうして私は養子縁組の表記なの?私はママから生まれてこれないでしょ、私が生まれる一年前にママは亡くなっているんだよ」

「それは組長の口から聞いた方がいい、組長も心配している、帰ろう」

大館に諭されてユリエは拓真の待つ実家に向かった。

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