❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
大館の秘書 丸山麗子の復讐
拓真は大館と共に戻ってきたユリエを力いっぱい抱きしめた。

「ユリエ、無事でよかった、心配したんだよ」

「パパ、ごめんなさい、ママのお墓参りに行ってたの」

「そうか」

「ねえ、パパ、私本当にパパとママの子供なの?」

「ユリエ、もっと早く話ておくべきだったな、本当にことを」

ユリエは大館に二人の子供だと聞かされたが、何か事情があることは理解していた。

そして、拓真から話を聞いた。

「間違いなくユリエはパパとママの子供だよ、ママが命懸けで残した卵子のおかけで、
パパはこうして今も生きているんだ」

ユリエは拓真に抱きついて涙ながらに謝っていた。

「パパとママの愛情を疑ってごめんなさい」

「今度はユリエの子供を楽しみにパパは生きていくかな」

拓真の言葉にユリエは「そうだね」と気まずい思いを抱いていた。

しばらくは平穏な日々が流れた。

新堂組組長新堂健斗もだいぶ年を取った。

この辺りで大館に組長の座を譲る決意を固めた。

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