❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
大館は拓真に呼ばれて、拓真の決意を聞いた。

「なあ、大館、そろそろ俺も隠居しようかと考えている」

「何を仰るのかと思ったら、まだまだ大丈夫です」

「お前は俺の娘婿だ、春日部コーポレーションはすでに任せっきりで、申し訳ないが感謝している、新堂組も組長に就任してくれないか」

「でも……」

「ユリエに子供が出来たら、俺は孫と遊びたい、ゆっくり老後を過ごしたいんだ」

「あの、そのことなんですが……」

大館は拓真に真実を打ち明けるかどうか悩んでいた。

ユリエに黙っていてと口止めされていた。

「いえ、なんでもありません」

結局、大館は拓真に話せずに終わった。

それから、新堂組組長就任が決まり、大館は新堂組組長に就任した。

これを機会に新堂組は大館組に名前を変えた。

春日部コーポレーションの社長も続けた。

その頃、大館に思いを寄せていた秘書の丸山麗子はユリエとの結婚を知り、

怒りが込み上げてきた。

「あんなガキのどこがいいの?」

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