❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「新堂組組長の娘さんだな」

「あなたは誰?」

「俺は山下組若頭山下裕太郎だ」

「山下組?」

「お嬢さん、相当気が強いな、こんな状況で、普通は泣き叫ぶんだがな」

裕太郎はユリエの顎を持ち上げた。

「お嬢に触れるんじゃねえ」

ツトムは叫んだ。

「うるせえな」

裕太郎はツトムに蹴りをくらわせた。

「やめて、ツトムに手を出さないで」

「さすが、新堂組のお嬢さんだ、組員思いだな」

「目的はなんなの」

ユリエは裕太郎を睨んだ。

「その目つき堪んねえ、俺の目的を教えてやる、もうすぐ大館がお嬢さんを助けにくる」

「えっ、大館が……」

「そして、痛い目に遭って貰う、そのあと、お嬢さんは俺といいことしようぜ」

「誰に頼まれたの?」

「それは言えねえな」

そこに大館がやってきた。

「ユリエ、無事か」

「大館」

「若頭、申し訳ありません」

「ツトム、もう少し我慢しろ」

「へえ、あんたが新堂組若頭の大館か」

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