❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「今度、部長の知り合いで、私を見初めてくれてる男性とお見合いすることになってるんです」

「見合い?」

「さっさと結婚しようかなって思って……」

「ダメだ」

社長は大声を出した。

「どうしてですか」

「お前は俺と結婚するんだ」

私は目をパチクリさせた。

「冗談はやめてください」

「冗談じゃない」

「私は昼間はOLとして働き、夜はキャバクラで働いて、誰とも結婚はしません」

「あれ、さっきさっさと結婚するって言ってなかったっけ?」

「それは……」

「山名部長に脅されてるんだろう」

私は戸惑いを隠せずにいた。

「やっぱりそうか、OLとキャバ嬢を続けたければ、言うことを聞けって脅されたんだな」

図星をつかれてなにも言葉が見つからなかった。

「見合いの話も嘘だな」

私は素直に頷いた。

あのエロ親父。

「今度、店に行った時、個室での指名をすると言われました」

「かすみ、店辞めろ」

「そう言うわけにはいきません」

「どうしてだ、借金でもあるのか」

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