❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「そんなのありません」

「それなら、春日部コーポレーションの給料で大丈夫だろう」

「でも……」

私は健斗さんに惹かれ始めていた。

ユリエとして、健斗さんに抱かれているときは、大胆になれる。

ユリエと言う別の女性になると、極道の健斗さんに抱かれるのも

積極的になれる。

それに、山名部長にもキャバ嬢は辞めるなと言われている。

会社で時々、私のお尻や胸に触れてきたことがあった。

下手をすれば、セクハラで訴えられる恐れがある。

でもその相手がキャバ嬢なら、触り放題だ。

しかも、個室指名なら、抱くことも出来る。

山名部長は、昼間は会社で、夜はキャバクラで私を自分だけの女にしようとしていた。

しかし、会社で社長秘書になってしまった私を、自由に会議室に呼び出し、身体に触れることが出来なくなった。

だからキャバクラでしか、私の身体に触れることが出来ない。

キャバクラは唯一、山名部長が私に触れられる場だった。

山名部長はさらに、健斗さんも遠ざけろと言ってきた。

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