❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
元々社長秘書を務めていた、山本あずささん、第二秘書を勤めていた前山友紀さん、

そして私、総務部のお局、花園かすみ。

なんで私がここにいるの?

「社長、お連れ致しました」

新社長は、本棚の本を整理していた。

高い脚立から飛び降りて、私を含む三人の女性社員を見比べた。

新社長は背が高く、でも筋肉質でがっちりした体型をしている。

目は鋭く、ちょっと怖い雰囲気を醸し出しているとの評判だった。

二人とも二十代、私だけ四十代、これじゃ私、引き立て役だよ。

新社長は舐めるように三人を見比べた。

私はずっと下を向いていた。

「三人ともさがれ」

そして社長室を後にした。

しばらくすると、秘書室にいた二人は総務部にやってきた。

そして私は部長に呼ばれた。

「花園、お前今から春日部社長の秘書だ、社長直々の仰せだ」

嘘、信じられない、私は秘書課の二人の憎しみの視線を浴びた。

私は机を整理して、社長室に向かった。

ドアをノックすると、中から「入れ」と社長の声がした。

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