❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「今、ユリエはキャバ嬢として、お客様と向き合っています、ユリエが決めたことです」

「分かった」

俺はママに背を向けて席に戻ろうとした。

絶対に渡さねえ。

俺は個室に向かって走り出した。

ドアはロックされて開かない。

俺はドアを蹴り飛ばし、中に入った。

ベッドに一糸纏わぬ姿で、横たわったユリエのつま先をエロ親父は舐めていた。

「てめえ、俺の女に手を出しやがって、覚悟しろ」

「健斗さん」

「なんだお前は、今俺がユリエとお楽しみ中だ、出て行け」

「他のキャバ嬢を指名しろ、ユリエいくぞ」

俺はユリエにバスローブを羽織らせ、抱き抱えて部屋を出た。

「待つんだ、ユリエ、会社で働けなくなってもいいのか」

エロ親父は叫んだ。

「山名部長、あんたは解雇だ、春日部コーポレーションにはいらん」

「もしかして、春日部拓真社長」

「社員を脅してキャバクラで働かせた罪は重いぞ」

俺はエロ親父に背を向けた。

店の前に車をつけた大館が待機していた。

< 21 / 176 >

この作品をシェア

pagetop