❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「当たり前だ、ユリエがここにいるのに、店に行く必要はないだろう」

それなら嬉しい。

私は顔の筋肉が緩んだ。

そして、一緒に出かけた。

「あのう、健斗さん」

「なんだ」

「プライベートでも、皆さん一緒なんですね」

「ごめん、俺、敵が多いからいつでも命を狙われてる」

「そうなんですか」

いつも命を狙われてるなんて、極道の若頭は大変なんだ。

そういえば、健斗さんの彼女ってどんな人だろう。

私、健斗さんの隣にいていいのかな。

いくらキャバ嬢って言ったって、店以外に一緒にいたら、彼女さん嫌だよね。

「あら、健斗、随分と久しぶりね、私をこんなにも放っておいて、浮気しちゃうわよ」

食事をするために入った店のママさんが声をかけてきた。

「そんなに久しぶりか」

「そうよ、しかもこんなにかわいい子連れて、紹介してよ」

「新堂組管轄のキャバクラのキャバ嬢、ユリエだ」

「はじめまして、ユリエです」

「はじめまして、この店のオーナーの理恵です」

< 24 / 176 >

この作品をシェア

pagetop