❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「だって、健斗さんは私がキャバ嬢だから、抱いてくれるんですよね、
かすみじゃ、なんの魅力もないですもの」

「俺はかすみと結婚したい」

「また、そんなこと言って、でも嬉しいです、そう言って頂けて」

かすみは全く俺の言葉を信じない。

いや、俺を全く相手にしない。

俺が極道だからなのか。

「お食事食べましょう、私は先に出ますので、大館さんと会社にいらしてください」

「なんでだよ、一緒に行けばいいだろう」

「そう言うわけにはいきません」

誰かと待ち合わせしてるのか。

やっぱり男がいるのか。

俺はかすみがマンションを出た後をつけた。

かすみは電車に乗り、最寄駅で下車した。

そこで一人の男がかすみに声をかけた。

何か話しているが、聞き取れない。

かすみの笑顔、スーツ姿、ユリエの時とは全く違う恥じらいを見せる姿、

俺は鼓動が速くなるのを感じた。

なんて可愛いんだ。

あの男がかすみの男なのか。

その男はかすみの手を引き寄せ、抱きしめた。

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