❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
責任感も強く、仕事は一生懸命やるタイプだ。

秘書の役目なら、側においておけると睨んだ。

健斗の読み通り、かすみはそれならと納得した。
でも、かすみはこのまま健斗にお世話になるわけにもいかないと思っていた。

それにもし、癌が再発したらと思うと、怖くて、健斗にすがってしまう自分を感じていた。

誰にも頼っちゃいけない。

あの時、決めたのに……

本郷くんと付き合いはじめた時、癌が見つかった。

子宮癌、全摘出を余儀なくされて、もう子供は諦めてくださいと言われた時、

かすみは、涙が枯れるまで泣いた。

そして、誰とも付き合わないと決めたのである。

子供を生めない女は結婚相手としてNGだから。

そして本郷くんとも別れた。

そしてキャバ嬢になった。

キャバ嬢なら、本気になる男性はいないだろう。

かすみはそう考えていた。

あの日、健斗がはじめてユリエを指名した時、健斗と身体を重ねた。

健斗に夢中になった。

ユリエはキャバ嬢の時だけ大胆になれる。

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