❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「こっちの部屋を使え」

「はい」

「しばらく、体調を戻すことだけ考えろ」

「ありがとうございます」

それからキッチンのテーブルを囲み、健斗とかすみはたわいもない話に花を咲かせた。

「あのう、拓真さんって呼んでいいですか」

「もちろんだ、俺は拓真、お前はかすみだからな」

そして、それぞれの寝室で眠った。

かすみは二人の時間が少ないことに焦りを感じて、大胆な行動に出る。

拓真の寝室のドアをノックする。

「はい」

拓真が返事をした。

かすみはドアをそっと開けて拓真の寝室に入った。

「どうした、かすみ、どこか具合が悪いのか」

「違います」

かすみは、ゆっくり拓真のベッドに近づいた。

「拓真さん、わたしをかすみとして抱いてください」

拓真は驚きの表情を見せた。

「かすみ」

拓真はかすみの手を引き寄せ、抱きしめた。

「無理するな、そのために、俺のマンションに連れてきたんじゃない」

「無理はしていません、かすみとして、素のわたしを抱いてほしいんです」

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