❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「実は新堂組若頭、新堂健斗が狙撃されて、意識不明の重体だとニュースが流れていた、春日部コーポレーション社長と新堂組若頭は同じ人物なのか」

「嘘、健斗が撃たれたの」

「ああ、集中治療室で生死を彷徨ってるらしい」

かすみはこんなにも早く、心配していたことが、拓真におこるなんて想像もしていなかった。

かすみはすぐに大館に連絡を取った。

連絡を受けた大館は、すぐに病室にきた。

「大館さん、拓真さん、いえ、健斗さんが狙撃されて生死を彷徨っているって本当ですか」

大館はかすみの言葉に戸惑いを見せた。

「教えてください、本当のことを」

大館は意を決して話しはじめた。

「若頭は狙撃されて意識不明の重体です、かすみさんにお伝えしなかったのは、
若頭からの指示です、もしこの先、自分の身に大変なことが起きてもかすみさんには知らせるなと」

かすみはベッドから起き上がり、ふらふらと歩き出した。

「かすみさん、いけません、まだ無理なさらないでください」

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