❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「だって拓真さんが、拓真さんが……」

「今は若頭の生命力を信じるしかありません」

「お願いします、拓真さんの元に連れて行ってください」

「分かりました、先生に許可を頂いてきます」

大館は担当医師村上に事情を説明して、外出許可を得た。

かすみは大館に連れられて、拓真の元に向かった。

集中治療室の前に着くと、拓真はベッドに横になっており、眠っていた。

少しだけ拓真の側にいける許可が降りた。

かすみはベッドに近づき、拓真の手を握った。

拓真さん、かすみです、拓真さんの気持ちが今わかりました。

どんな状態でも、生きてさえいてくれたら、それでいい。

少しでも一緒にいられるようにしたいって気持ち。

拓真さん、婚姻届にサインしましたよ。

これから大館さんに出してきてもらいます。

私、ちゃんと手術受けますから、だから、早く私の元に帰ってきてください。

拓真さん、拓真さん、愛しています。

「かすみさん、病院へ戻りましょう、これ以上はお身体に触ります」

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