❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
拓真は聞きたくないと言わんばかりに言葉を遮った。

「そんな事聞きたくない、かすみのいない世界なら、俺も生きてない」

拓真はかすみの頬を撫で、手を握り、口づけを落とす。
「拓真さん、ダメですよ、あなたは春日部コーポレーション社長で、新堂組の組長なんですから」

拓真はかすみの頬、おでこ、首、手と至る所にチュッ、チュッとキスをした。

「かすみが欲しい」

「拓真さん」

拓真は唇にキスをして、かすみの頬を両手で挟み、激しくキスを落とした。

かすみはわかっていた。

自分の命の炎が消えかかっている事を……

三年前、子宮癌が見つかり、子宮全摘出手術を受けることになって、

その時、本郷くんは言ってくれた。

「かすみ、これから二人で生きていこう」

でも、私は本郷くんを縛りたくなかった。

子宮のない女なんて、この先癌が再発するかもって爆弾を抱えている女なんかと

生きていくなんて、そんな辛い人生を送らせたくない。

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