夢見吉示録
それまで声の限り歌っていた彼らは、一斉に静まり返ったかと思うと私の方を見た。数十人の視線が一気に私に向く。
「あ、えっと……失礼します」
輪の中に入ると、私の通った跡を起点に円が半分に割れる。
右手には、私の大好きな彼がいた。
(ああ……上原くんがいる)
輪を通り過ぎた私は、あの人ってば話しかけもしてくれないのねなどと思いながら階段を降りる。
その途中でどこからか、女子生徒が現れ私に囁いた。
「あの人、貴女が想っているくらい……いや、それ以上に貴女のことを大好きよ」
そこで目が覚めた。
この日は起きて早々心臓がバクバクと強く拍動していて、息苦しかった。
この夢は吉夢と分類できるものではないが、この夢を見た日から確実に何かが起きている。
「あ、えっと……失礼します」
輪の中に入ると、私の通った跡を起点に円が半分に割れる。
右手には、私の大好きな彼がいた。
(ああ……上原くんがいる)
輪を通り過ぎた私は、あの人ってば話しかけもしてくれないのねなどと思いながら階段を降りる。
その途中でどこからか、女子生徒が現れ私に囁いた。
「あの人、貴女が想っているくらい……いや、それ以上に貴女のことを大好きよ」
そこで目が覚めた。
この日は起きて早々心臓がバクバクと強く拍動していて、息苦しかった。
この夢は吉夢と分類できるものではないが、この夢を見た日から確実に何かが起きている。