【可愛がってあげたい、強がりなきみを】番外編「ゴージャスハネムーン・イン・ニューヨーク」
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「郁美……」
ホテルに戻るとすぐ、俺は郁美が纏っていたショールを取り去り、華奢な肩を後ろから抱き寄せ、うなじに唇を這わせる。
それだけで、身を震わせる郁美が愛おしくて、さらに背中のジッパーを下ろして彼女のドレスを床に落としてしまう。
その衣擦れの音を耳にして、かすかに赤みを帯びたその美しい背中にも、口づけを落とす。
もう、何度も身体を重ねているのに、郁美はいつも初めてのときのように恥じらってとまどう。
「宗介……待って。シャワー……」
「いや、待てない」
そんな郁美を、一刻も早く淫らに乱してしまいたくなるのも、またいつものことで……
彼女を振りむかせて、唇を重ねて抗議の言葉を封じてしまう。
これから一生、どれほど時間が経とうとも、俺たちの関係性は変わらない。
永遠に。
その確信が俺にはあった。
「あ、宗……」
ベッドカバーを剥ぐ間ももどかしく、俺は郁美をその上に横たえた。
俺をこれほど夢中にさせるのは、この世でただひとりだけ。
愛している、郁美……
〈THE HAPPY END💕〉
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