【本編完結】誕生日に捨てられた記憶喪失の伯爵令嬢は、辺境を守る騎士に拾われて最高の幸せを手に入れる
リーズは最初はあまり朝食は量が食べられなかったのだが、ニコラに合わせて食べていたら少しずつ食べるようになっていった。
しかも、ニコラはかなり食べる方で朝もしっかりと食べて仕事に向かう。
「ねえ、ニコラ」
「ん?」
「さっきパンを下にこぼしたでしょ」
「え? ほんと? ごめん」
そう言ってテーブルの下を見て拾う。そうすると、近くにあった小さなカゴにポンと入れる。
「そろそろパンくずも溜まって来たわね」
「ああ、フランソワーズ家で飼ってる鳥にあげるの?」
「そう! パンくずをつまんで食べるの、可愛いわよ!」
「ふふ、ずいぶん仲良くなったね」
「ん? 鳥さん?」
「鳥もだけど、フランソワーズ。ほら、あの子は人見知りなところもあるからさ」
そう言ってパンを口に運んで、スープを飲む。
フランソワーズは母親の死のショックで声が出なくなってしまい、なかなか人と交流を持つことが苦手だった。
初対面の人間には特に人見知りを発揮して、父親の陰に隠れてしまう。
しかも、ニコラはかなり食べる方で朝もしっかりと食べて仕事に向かう。
「ねえ、ニコラ」
「ん?」
「さっきパンを下にこぼしたでしょ」
「え? ほんと? ごめん」
そう言ってテーブルの下を見て拾う。そうすると、近くにあった小さなカゴにポンと入れる。
「そろそろパンくずも溜まって来たわね」
「ああ、フランソワーズ家で飼ってる鳥にあげるの?」
「そう! パンくずをつまんで食べるの、可愛いわよ!」
「ふふ、ずいぶん仲良くなったね」
「ん? 鳥さん?」
「鳥もだけど、フランソワーズ。ほら、あの子は人見知りなところもあるからさ」
そう言ってパンを口に運んで、スープを飲む。
フランソワーズは母親の死のショックで声が出なくなってしまい、なかなか人と交流を持つことが苦手だった。
初対面の人間には特に人見知りを発揮して、父親の陰に隠れてしまう。