俺と僕 人間と人狼
14 母さん
「あら、子犬?かわいそうに、跳ねられたのね」
少年の後ろから女の人がきた
「母さんこの子飼っていい?」
「ん〜パパに聞いてみないとわからないわね〜」
なんでもいいから僕を助けt………
母さんの匂いだ
すぐそこまできてる
「でも獣医さんには連れて行ってあげようね」
「うん」
少年が僕を持ち上げた
僕は抵抗する力も残っていなかった
ガァァァルゥゥゥ
母さんだ!!
母さんは走り出し、僕を抱えていた少年を引っ掻いた
「うわっ!」
少年は僕を落とし、女の人の方へ走って逃げた
ク~ン(まって母さん!この人たちは悪くないんだ!!
ヴゥゥゥ(だまりなさい、人間は危険なの
「蓮!行くわよ!!」
「あ!犬!」
女の人は少年の手をひき逃げていった
「あの、母さん…僕」
「帰るわよ」
母さんは僕の首を咥えて歩き出した