俺と僕 人間と人狼
2 ついてない
「腹減った〜」
学校が終わり、俺は通学路を帰っていた
道の角を曲がると、突然顔に煙がかかってきた
「ゲホッゲホッ、っなんだよ!」
顔を向けるとなじ学校の制服を着たやつがタバコを吸っていた
体格から察するにおそらく先輩だろう
これは逃げた方が良さそうだ
「テメェ!待ちやがれ!!」
ごつい手が逃げ用ろうとする俺の肩を掴み、後ろへと押し倒す
「ちょっなにするんだよ!!」
吸っていた1人が俺に馬乗りになり俺の頬をペチペチと叩いた
「お前同じ学校だよな、チクったらどうなるかわかってんだろうな!!」
本当に今日はついてない
最悪な一日だ
落ち込んでいられたのも束の間
男が拳を振り上げた
もしかしてこれ、殴られるやつじゃね!
「まって!待って!い、言わない!誰にも言わないから!!、暴力はやめましょう!!!」
「こっちの方が確実だろ?」
男はニヤリと笑うと拳を振り落とした