俺と僕 人間と人狼
22 味方
「始まる?復讐劇?なんのこと?」
「お前が群れを出てってからこの話が始まったんだ、そろそろ人間に地球の座を開け渡してもらおうってね」
「そんなのどうやって…!」
「殺すんだよ」
兄さんはなんの躊躇いもなく言い放った
「何人かもしくは何十人か、見せしめに殺す」
「そんな!ちゃんと話し合えば…」
「人間がこんな俺たちと話し合いに応じると思うか?!」
兄さんは狼の耳と尻尾を出した
そうだ僕達がずっと隠れて生きてきたのは狼だからじゃない
人狼だからだ
昔から人間を喰らうと言われてきた人狼だから
「お前だってわかってんだろ?俺たちがまともにやり合ったって人間には勝てない、話し合いをするためにも犠牲は必要なんだよ!」
兄さんは僕の肩に手を置き俯く僕の顔を覗き込んだ
「お前は人狼の見方だろ?この作戦にはお前の役目だってちゃんとあるんだ、役に立つチャンスなんだよ!だから帰ってこい」
人間を殺す、殺せばみんなが…地球の生き物が幸せになれる、
でも人間は…
蓮は…
「兄さん……ごめん」
僕は兄さんの手を払った
「僕…殺すのには…反対」
「お前はほんと昔っからめんどくせぇやつだな」
「え?」
顔を上げると兄さんは怒っていた
「え?じゃねぇよ、こっちが許してやるって言ってんのに、人間の味方する気か?」
兄さんは僕にさらに近づいてきた
僕は後退りをする
「違うよ!どっちの味方とかそうゆうんじゃ無くて」
「いいか!今の俺はただの兄貴じゃねぇ、群れのリーダーなんだよ、俺の指示でなんだってできる」
「もちろん反逆者を殺すことだってな」
「兄さん…何言って……」
気づけば屋上の柵のところまで来ていた
「お前も敵だ、ロウ」
「お前が群れを出てってからこの話が始まったんだ、そろそろ人間に地球の座を開け渡してもらおうってね」
「そんなのどうやって…!」
「殺すんだよ」
兄さんはなんの躊躇いもなく言い放った
「何人かもしくは何十人か、見せしめに殺す」
「そんな!ちゃんと話し合えば…」
「人間がこんな俺たちと話し合いに応じると思うか?!」
兄さんは狼の耳と尻尾を出した
そうだ僕達がずっと隠れて生きてきたのは狼だからじゃない
人狼だからだ
昔から人間を喰らうと言われてきた人狼だから
「お前だってわかってんだろ?俺たちがまともにやり合ったって人間には勝てない、話し合いをするためにも犠牲は必要なんだよ!」
兄さんは僕の肩に手を置き俯く僕の顔を覗き込んだ
「お前は人狼の見方だろ?この作戦にはお前の役目だってちゃんとあるんだ、役に立つチャンスなんだよ!だから帰ってこい」
人間を殺す、殺せばみんなが…地球の生き物が幸せになれる、
でも人間は…
蓮は…
「兄さん……ごめん」
僕は兄さんの手を払った
「僕…殺すのには…反対」
「お前はほんと昔っからめんどくせぇやつだな」
「え?」
顔を上げると兄さんは怒っていた
「え?じゃねぇよ、こっちが許してやるって言ってんのに、人間の味方する気か?」
兄さんは僕にさらに近づいてきた
僕は後退りをする
「違うよ!どっちの味方とかそうゆうんじゃ無くて」
「いいか!今の俺はただの兄貴じゃねぇ、群れのリーダーなんだよ、俺の指示でなんだってできる」
「もちろん反逆者を殺すことだってな」
「兄さん…何言って……」
気づけば屋上の柵のところまで来ていた
「お前も敵だ、ロウ」