俺と僕 人間と人狼
4 家
「ただいま〜」
「おかえり〜」
リビングから母の声がする
ロウを早く紹介しなきゃ
「そんなとこでなにしてんだ?入れよ」
ロウは何故か家に入ろうとしなかった
「はいっていいの?」
「いいに決まってんだろ?」
家の中に入ったロウは、ソワソワしていた
キッチンでは母が忙しそうにしている
「ごめんね〜まだご飯できてないの、、、誰?その子」
「ロウだよ、途中で変なのに絡まれてさ、そんとき助けてくれたの」
「変なのって、大丈夫なの?怪我してない?」
母が俺駆け寄り体を見回す
少し過保護だがいい母親だ
「俺は大丈夫だけどロウが…」
「本当、ボロボロじゃない!ロウ君?大丈夫なの?」
ロウは少し怖がっていた
そりゃぁ急に知らない人が寄ってきたら俺だってビビる
「これ、ずっとまえのきず、いたくない」
「そう?それならいいんだけど…あ、手当はさせてね?その前にお風呂入ってきなさい」
俺はロウを風呂まで案内した
「これ着替えな、俺の服だけど我慢しろよ、なんかあったら呼べよ〜」
風呂場から出ようとした時、手を引っ張られた
「あの!」
「おっと…どうした?」
「おふろ…わかんない…」