私は人魚姫








私は浜辺に倒れていた。

上を見上げると、渚がいたんだ。

私はびっくりして、思わず叫んでしまった。



「渚!?」



渚はこいつは誰だと言わんばかりにこっちを見ている。

やっちゃった。

私は村人とかに紛れて渚を少し見ようと思っていたのに…

そう思っていった私だったが、突き刺さる痛みに気付き尾びれを見る。

違った、足か。

って、そんなことを思ってる場合じゃない!

渚にばれちゃったんだった。

どうしよう…



「君、名前は?」



突然名前を聞かれた私はパニック状態になる。



「ええと…」



正直に『魚々』って言って良いのかな?

この姿だし…

考えても仕方ない。
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