一人だけの、友達。
クラス替え
_翌日。
学校までのいつもの道。
今日はちょっとだけ落ち着く。
2年に1回のクラス替えの日だから。
かなり早く来たのに、
廊下はものすごい人の数でざわついていた。
慎吾と違うクラスだといいな...
もちろん僕は、それだけを期待してる。
多分、慎吾も同じ気持ちだ。
_大分空いてきた頃に、
僕は貼紙を見に行った。
1組、二組、三組...
僕の名前はまだない。
慎吾の名前も...
そして、4組。
『後藤真紀』『田口愛美』『矢口希一』...
最後のクラスには、僕の名前が書かれていた。
横には...
『後藤慎吾』...
結局、またクラスは一緒。
最悪。
でも、このクラス替えは
最悪なんかじゃなかったんだ...
君との二回目の出会いだから。
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