【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。


「そ、そうじゃなくて!代わりに手を繋いでてほしいっていうお願い……」

甘えるってこういうことで合ってるのかな?


正解がわからず不安になっていた私の手を取り怜央は「お安い御用ですよ、お姫様」と柄にもないことを言う。

そして、私をベッドへと迎え入れた。

抱きしめられながら眠っていた時よりも、2人の距離はずっと遠くなった。

だけど、握られた手から伝わる温もりが一人じゃないことを教えてくれる。

2度目の眠りについた後、誰かが私の頭を優しく撫でてくれる。

そんな幸せな夢をみた───。













< 194 / 260 >

この作品をシェア

pagetop