王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】
あまりの可愛いさに倒れてしまうかもしれない。
なんなら今日は、大勢の出席者がいる。
その中にドレスを着た芙羽梨がいたらどうなる?
みんながみんな、芙羽梨に視線をやるに違いない。
女性ならまだしも、男達の視線に晒されて、注目を集めて…僕がいない隙をついてナンパしてくるかもしれない。
……なんとしてでも、それだけは絶対に避けなくては。
「…詩音先輩?」
僕の不安を読み取ったのか、芙羽梨は僕の顔を覗き込んだ。
「芙羽梨、今日はずっと隣にいてね?僕から誘っておいて何言ってるんだって話だけど…一瞬たりとも離れないで」