王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】
「…ダメだよ芙羽梨。僕、そんなに可愛い芙羽梨見たらおかしくなっちゃう」
「っ…!!か、可愛い…って、」
一気に顔を赤く染めあげる芙羽梨が、僕の目に映る。
この気持ち、どうしたら伝わるだろうか。
「誰にも見せたくないし、このまま連れ去っていきたいって本気で思ってるよ。それくらい、今日の芙羽梨が魅力的すぎる。ねぇ、どうしてそんなに可愛いの?」
頭で考えて伝えたいのに、全くそれができない。
芙羽梨に僕のこの想いを、しっかり伝えたい。
だから、ごめんね芙羽梨。
もうちょっとだけ、独り占めさせて。
「〜っ!!」
「…あと1分こうしててもいい?」