王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】


「…ダメだよ芙羽梨。僕、そんなに可愛い芙羽梨見たらおかしくなっちゃう」



「っ…!!か、可愛い…って、」



一気に顔を赤く染めあげる芙羽梨が、僕の目に映る。



この気持ち、どうしたら伝わるだろうか。



「誰にも見せたくないし、このまま連れ去っていきたいって本気で思ってるよ。それくらい、今日の芙羽梨が魅力的すぎる。ねぇ、どうしてそんなに可愛いの?」



頭で考えて伝えたいのに、全くそれができない。



芙羽梨に僕のこの想いを、しっかり伝えたい。



だから、ごめんね芙羽梨。



もうちょっとだけ、独り占めさせて。



「〜っ!!」



「…あと1分こうしててもいい?」

< 17 / 45 >

この作品をシェア

pagetop