王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】

嫌な顔ひとつせず参加してくれる彼女を、僕の手で守っていきたいと心から思う。



「ありがとう、芙羽梨。僕も芙羽梨のドレス姿を見るの、すごい楽しみ」



だから、24日は芙羽梨をとことんおもてなししよう。



「あ…でも、私ドレスとか持ってないんですけど…」



不安そうに顔を曇らせる芙羽梨の手を、ぎゅっと握る。



そんなことで不安にさせてはいけない。



芙羽梨にはいつも笑顔でいてほしい。



「あぁ、それは安心して?こっちで用意するから、特に格好は気にしなくてもいいよ。出席者はみんな借りることになってるから」



「へ…そ、そうなんですか…?」



「うん。たくさんあるからね」
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