主役になれないお姫さま
パソコンに向かい午後の業務に取り掛かるとモニターの隅にチャットの通知が届いた。
チャットのウィンドウを開くと同期の吉川 潤だった。
『大丈夫か?』
吉川くんは同じ2課の営業マンだ。
実は佐々木先輩には言っていなかったが、休日に先輩とデートしているのを目撃されてしまったことがあった。
私達の関係に気づいたのだが、お願いして内緒にしてもらっていたのだ。
先輩と沙織ちゃんの結婚の話しが広まった時は、私以上に怒ってくれた。
何度も飲みに誘ってくれ、その度に励ましてくれた。
彼の存在があったから、佐々木先輩に振られた後も会社を辞めずに頑張れたのだと思う。
『大丈夫だよ。もう慣れた。(^。^)』
これ以上心配をかけないように顔文字を添えて明るめの返信を送る。
『野田さんの言うとおり、早めに部長に相談した方がいいぞ、アレは明らかにパワラハだ。』
『うん、ありがとう。』
『コレから外出して直帰だけど、何かあったら直ぐに連絡しろよ。』
そう最後にチャットへ書き残すと鞄を持って出て行った。
佐々木先輩にいくら嫌がらせをされても、こんな風に社内に味方がいると思うだけで救われた。
チャットのウィンドウを開くと同期の吉川 潤だった。
『大丈夫か?』
吉川くんは同じ2課の営業マンだ。
実は佐々木先輩には言っていなかったが、休日に先輩とデートしているのを目撃されてしまったことがあった。
私達の関係に気づいたのだが、お願いして内緒にしてもらっていたのだ。
先輩と沙織ちゃんの結婚の話しが広まった時は、私以上に怒ってくれた。
何度も飲みに誘ってくれ、その度に励ましてくれた。
彼の存在があったから、佐々木先輩に振られた後も会社を辞めずに頑張れたのだと思う。
『大丈夫だよ。もう慣れた。(^。^)』
これ以上心配をかけないように顔文字を添えて明るめの返信を送る。
『野田さんの言うとおり、早めに部長に相談した方がいいぞ、アレは明らかにパワラハだ。』
『うん、ありがとう。』
『コレから外出して直帰だけど、何かあったら直ぐに連絡しろよ。』
そう最後にチャットへ書き残すと鞄を持って出て行った。
佐々木先輩にいくら嫌がらせをされても、こんな風に社内に味方がいると思うだけで救われた。