主役になれないお姫さま
金曜日、仕事が終わると幹事なので予約したレストランに予約時間よりも早めに向かう。
1人じゃ大変だからと吉川くんが一緒に来てくれ幹事を手伝ってくれた。
今週は仕事が終わると一真さんは私の家に毎日来て夕食を食べてから帰宅した。
食後は必ず2人でキッチンに並んで立ち、洗い物をする。一真さんの方が遅くまで仕事をしているのだから洗い物はせずに休んでて。と言っても、早く2人でゆっくりしたいから。といつも手伝ってくれるのだ。
その後は必ずとろける様に甘やかされて過ごした。
「「お疲れ様です〜。」」
先日の副社長からの紹介時に一真さんのことを『イケおじ』と読んでいた新人2人が1番にレストランへ入って来た。
「奥の空いてる席へどうぞ。」
いつも通り、役付きメンバー(副社長、沼田部長、一真さん)の3人は予め上座を指定席として用意をし、他の人達の席は完全フリーにしていたので、彼女達は一真さんの近くの席に座るため急いできたようだった。
なぜそれに気付いたかと言うと、
「近くの席が空いてて良かったね!」
と、単純に会話が漏れ聞こえて来た。
「横谷部長代理、早速若い子に人気らしいな。」
吉川くんが入り口付近に立つ私のところに来て教えてくれた。
「へぇ〜。そうなんだ。」
「お前はどうなの?タイプじゃないの?」
「あはは、…どうだろ。まだ会ったばかりだし…。」
何となく誤魔化してしまった。
「おっ、主役がきたぞ!お疲れ様です。お席はこちらになります。」
「お疲れ様、今日は2次会も会社で出すから楽しんでくれ。」
副社長が親しみやすい雰囲気で吉川くんに言った。吉川くんは副社長を席に案内するため店内に入って行った。続いて沼田部長と一真さんが店に入る。
すれ違う際に一真さんに手をギュッと握られると、
「今夜はうちにおいで。」
と耳元で囁かれた。
一瞬で耳まで赤くなり、顔が燃えるように熱くなる。
…他の人に見られたらどうするのよ。
1人じゃ大変だからと吉川くんが一緒に来てくれ幹事を手伝ってくれた。
今週は仕事が終わると一真さんは私の家に毎日来て夕食を食べてから帰宅した。
食後は必ず2人でキッチンに並んで立ち、洗い物をする。一真さんの方が遅くまで仕事をしているのだから洗い物はせずに休んでて。と言っても、早く2人でゆっくりしたいから。といつも手伝ってくれるのだ。
その後は必ずとろける様に甘やかされて過ごした。
「「お疲れ様です〜。」」
先日の副社長からの紹介時に一真さんのことを『イケおじ』と読んでいた新人2人が1番にレストランへ入って来た。
「奥の空いてる席へどうぞ。」
いつも通り、役付きメンバー(副社長、沼田部長、一真さん)の3人は予め上座を指定席として用意をし、他の人達の席は完全フリーにしていたので、彼女達は一真さんの近くの席に座るため急いできたようだった。
なぜそれに気付いたかと言うと、
「近くの席が空いてて良かったね!」
と、単純に会話が漏れ聞こえて来た。
「横谷部長代理、早速若い子に人気らしいな。」
吉川くんが入り口付近に立つ私のところに来て教えてくれた。
「へぇ〜。そうなんだ。」
「お前はどうなの?タイプじゃないの?」
「あはは、…どうだろ。まだ会ったばかりだし…。」
何となく誤魔化してしまった。
「おっ、主役がきたぞ!お疲れ様です。お席はこちらになります。」
「お疲れ様、今日は2次会も会社で出すから楽しんでくれ。」
副社長が親しみやすい雰囲気で吉川くんに言った。吉川くんは副社長を席に案内するため店内に入って行った。続いて沼田部長と一真さんが店に入る。
すれ違う際に一真さんに手をギュッと握られると、
「今夜はうちにおいで。」
と耳元で囁かれた。
一瞬で耳まで赤くなり、顔が燃えるように熱くなる。
…他の人に見られたらどうするのよ。