「Of My Disteny」ーゴールドー
disteny3.困惑
あの金髪で登校したらみんなジロジロ見られて隣にいる私まで目立ってた。

でもそれになぜか洸はご満悦で、学園長にも“すてきね”って褒められていた。

いいんだ、金髪はいいんだ。

確かにちょっと特殊な七海学園では金髪ぐらい大したことないかもしれない。

それより度胸あるなって謎に評価が上がりそう。

だからそっちは全然心配することなかったんだけど、問題はこっち。

「相馬くん、次のとこ答えて」

「えっと~…」

数学の授業中、隣の席の洸が当てられて席を立った。
教科書を持ってじーっと問題を見てる。

わかってるのかな?大じょ…っ

「瑠衣ちゃんっ、答え何!?」

ぅ夫じゃなかった、全然大丈夫じゃなかった。

だいたいこうゆうのはこそっと聞くものだけど短所の声が大き過ぎるが出てた。
そのおかげで私が答える前に先生からのお叱りの声のが先に届いた。

「相馬くん、ちゃんと宿題してきてないのですか?ここは先週やったところの復習ですよ」

丁寧に話してるけど、声は低くて教室の空気に緊張が走る。

「やってきました!やってきたんですけど、話聞いてなくて…どこの問題だろ」

せめて話ぐらいは聞いてて!

最後完全に独り言じゃん!

先生聞いてるよ!?

まだ超聞いてるっ!!!

「………。」

ほら、先生も呆れちゃってる!

「先生!もう1回言ってもらってもいいですか?」

無駄に度胸は凄い。
てゆーかいいわけないし。

「…わかりました」

え、いいの!?

「相馬くん、そして三橋さん」

ここ七海学園ではパートーナーとは何でも一緒、席が隣なのもペアだから。

何でも2人で協力し合って仲を深めていくのが大事だから。

それは私も重々理解してる。

「連帯責任として課題プリント5枚!本日中に提出すること!」

え…、えぇーーーーーーー!?
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